インドの古典舞踊は
神さまがらみの演目が多いので
ヒンズー教の神さまの知識が必要なのですが、
神さまだらけで、
化身だらけで、
別名だらけなので、
理解も判別も覚えるのも大変です。
分からない時は、まずこの本で
ざっくり調べるんですが、
無数に枝分かれする、別名や化身までは
調べがつきません。
調べるポイントは、持ち物や乗り物だったり
神さま同士のファミリー繋がりだったり
額の印でなんとなくわかる化身繋がりだったり。
例えば、左のパールヴァティ女神ですが、
シヴァと一緒に描かれることが多いので、
ピンで見ると一見誰だかわかりにくい。
トラかライオンに乗ってて
花輪を首から下げてるな~
と言うところから、パールヴァティだと分かるんですが、
ちなみに、右の写真の真ん中の王座に座っているのも
パールヴァティですが、ここでは
「シュリ・ラジャ・レジェスワリ」という別名で
呼ばれます。
これがどうしてパールヴァティかというと、
ヒンドゥー教の三大神様とされる
シヴァ・ブラフマー・ヴィシュヌ、の3人の妻たち。
左下がヴィーナという楽器を持っているから
ブラフマーの妻のサラスヴァティー、
右下が両手に蓮の花を持っているから
ヴィシュヌの妻のラクシュミー、
で、中央の女神はライオンの王座にすわっているから
シヴァの妻のパールヴァティ、というわけ。
…もう何のクイズだろう。
しかも、別名を沢山持っていて、
演目の歌詞にちらばって出てくる
Vaaniってなんだろ、と思ったら
パールヴァティだとか。
ドゥルガーやカーリーは化身だから
バイラヴィー(荒々しい女神)とか
前世がサティーだとか、
優しい女神だからウマーとか、
ウマー・シャーンバヴィとか。
Shivaaって旦那の名前で表現されるときも、
そりゃ~どういう事??
パールヴァティだけでも
他にももっとあるらしいよ~
もう~混乱するわ~