もうすぐインドはダシャラです。
カナメも大好きなお祭り。インドにいるときは毎年
ラーバンの張りぼてを作るところから観にいきました。
インド叙事詩ラーマヤナが起源のお祭りで、
ランカ島の魔王ラーバンに捕らえられたシータ姫を
ラーマ王とハヌマーンと仲間達が助けに行く神話。
張りぼては、その魔王ラーバン。
鉄道の高架下が張りぼて置き場に。
雨季が明けると張りぼて作りは始まります。
彼らはラーバンワーラーとよばれ、
普段はリクシャーの運転手だったり、農家だったりするんだけど
この時期は1年分の収入をかけたラーバンの張りぼて作りに没頭する。
リサイクルペーパー(日本製の資材の袋を多用)や
古着のサリーなんかで設計図もなしに
手作りで巨大な張りぼてを作る作業は見てて飽きない。
これは立派な「聖職」なのであります。
道端で歩道を占拠して車道にせり出して作業する。
水たばこを吸ってる左下のオジサンはこの界隈では
有名なラーバンワーラーバーバー(張りぼて作りの先生)
カナメも小さいのを買ってみたのだ。
お父ちゃんが、爆竹やら花火やら大量に買って来て
ミニラーバンに仕込んで、家の前で爆破!!!
これは、近所のダシャラパークでの爆破。
近くで見ると、かなり迫力!!そして爆音!熱い!!
たいていコミュニティの広場でラーマヤナのお芝居
ラムリラと一緒に催される。祭りのクライマックスは
魔王ラーバンと仲間の3体の張りぼてを大々的に爆破して終了。
観衆は勧善懲悪ストーリーで爆破と共にスッキリするわけです。
ちなみにこの煙で燻されて蚊がいなくなると言われている。
地下鉄の入り口も張りぼて置き場に。
今年はコロナの影響で祭りも自粛が多く、
ブロードキャストで爆破を見るなんて催しもあるそうだけど、
あのラーバンワーラー達はどうしているのだろう?
今年のダシャラは10月25日(日)です。
少しでも、ご家庭用の小さいのでも売れて、
コロナに見立てた張りぼてを爆破して、気分をスッキリさせて、
そんでもって彼らの収入につながると良いな~